健康診断

健康診断について

当院では、自治体が行う健康診断・特定健診・後期高齢者健診、企業が行う健康診断や雇入時の健康診断、海外派遣前や帰国後の海外渡航健康診断、そして個人の方が健康管理のために行う健康診断など、各種の健康診断を受けられます。自治体が行う健診は案内が届いた場合、勤務先から健康診断を受けるよう指示があった場合や、自主的に健康診断を受けたいと検討されている方も、お気軽にご相談ください。

健康診断の種類

一般定期健診(定期健診や企業健診)

国が労働安全衛生法で定めている健康診断です。法律で毎年必ず受けるよう義務付けられています。

雇用時健康診断(入社時)

労働安全衛生法という法律によって定められている健診で、新卒入社や転職時など、新しい勤務先が決まったら受けるものです。

海外渡航健康診断(派遣前・一時帰国・帰国後)

海外赴任や留学など、6か月以上外国で過ごす場合、派遣前と帰国後に健康診断を受けることが義務付けられています。
※英文をご希望の方は、ご連絡下さい。

検査可能項目

検査項目 問診 既往歴、業務歴、自覚症状、他覚症状、喫煙歴、服薬歴などの確認
身体測定 身長、体重、BMI(体格指数)、腹囲、視力検査、聴力検査
呼吸器系検査 胸部レントゲン検査
血液検査 血色素量及び赤血球数(Hb,RBC)、ヘマトクリット(Ht.)白血球数(WBC)、血小板数(PLT)、肝機能検査(GOT,GPT,γGTP)、血中脂質検査(LDLコレステロール,HDLコレステロール,血清トリグリセライド)、血糖検査(HbA1cに代替可能)
尿検査 糖や蛋白の有無
心電図検査 不整脈や心疾患
医師の診察 医師による診察、健康相談、アドバイスなど

検査メニュー

料金 検査メニュー
¥3,300(税込) 問診・身体測定・尿検査
¥9,350(税込) 問診・身体測定・尿検査・血液検査・胸部レントゲン
¥11,000(税込) 問診・身体測定・尿検査・血液検査・心電図・胸部レントゲン

※上記以外に以下のオプションメニューもございます。

オプションメニュー

料金 検査メニュー
+¥8,800(税込) 腹部超音波検査(上腹部超音波検査+下腹部超音波検査)
+¥6,600(税込) 上腹部超音波検査(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈)
+¥3,850(税込) 頸動脈超音波検査
+¥11,000(税込) 甲状腺超音波検査+血液検査(甲状腺ホルモン:TSH・FT3・FT4)
+¥14,300(税込) 心臓超音波検査+血液検査(NT-proBNP)
+¥21,340(税込) 上部内視鏡検査
+¥29,540(税込) 下部内視鏡検査

超音波検査

人の耳で聞こえないほどの高い周波数の音を超音波といいます。この超音波を臓器に当てると反射をします。その反射波を装置で認識して、画像を作り出すのが超音波検査の原理です。脂肪や血液、骨など、組成によって反射の具合が異なるので、肝臓や胆嚢などの臓器を画面で描出する事ができます。放射線を使用しないので、被爆する心配がなく、妊婦さんや小さいお子様でも受けられる検査です。

当院の超音波検査の特徴

  • ①日本超音波医学会並びに日本超音波検査学会認定の超音波検査士の有資格者が全例検査を行います。
  • ②女性技師が検査を行います。
  • ③土曜日の検査が可能です(午前は8301200、午後は14001700)。
  • ④最新の超音波検査装置で検査を行います。(株式会社日立製作所:超音波診断装置 ARIETTA65LE 使用)
  • ⑤事前予約が無くても、検査可能な場合がございますので、お気軽にご相談下さい。

    上腹部超音波検査

    肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈の臓器を検査します。超音波検査はリアルタイムに臓器を直接みる事ができる検査です。肝臓がんや腎臓がんなどの悪性腫瘍をはじめ、脂肪肝や胆嚢ポリープなどの良性疾患、胆石、腎結石など様々な疾患を調べる事ができます。

    下腹部超音波検査

    男性の場合、膀胱・前立腺の臓器を、女性の場合、膀胱・子宮・卵巣の臓器を検査します。膀胱がんや膀胱結石、前立腺肥大、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの疾患を調べる事ができます。この検査は、膀胱に尿が溜まった状態で検査を行います。尿が溜まっていないと、腸管のガスに埋もれて臓器を描出する事ができません。検査の90分前から排尿を控えていただく必要がありますので、予めご了承ください。当院では婦人科で使用する経腔超音波ではなく、経腹超音波で検査を行います。骨盤に近い部分を観察する時や瘢痕があるような場合、皮下脂肪が厚い場合など観察が難しい事がありますので予めご了承下さい。

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    頸動脈超音波検査

    頸動脈エコーは脳の血管の状態を反映していると言われていますので、頸動脈の動脈硬化の状態を知ることで、脳梗塞などリスクを知ることができます。MRI検査は、脳の血管を立体的にみて、狭窄や瘤がないかを検査するのに対し、頸動脈エコーは血管の内部の状態(血管壁の厚みやプラークの沈着具合、血流の流れ具合など)を詳細にみる事ができます。血管壁の厚みやプラークと言われるコレステロールの塊のようなものを測定し、狭窄がどのくらい進んでいるかをみる事ができる検査です。

    甲状腺超音波検査

    バセドウ病や橋本病は甲状腺の代表的な疾患です。バセドウ病や橋本病は200~400人に1人といった有病率で、決して珍しい病気ではありませんが、一般的な健診の項目には入っていないので、病気になった事に気が付きにくい疾患です。臨床症状も様々なので、症状だけで甲状腺の病気を推定するのは難しい病気でもあります。甲状腺超音波検査は甲状腺の状態をリアルタイムに見る事ができます。また超音波検査は、バセドウ病や橋本病以外にも乳頭癌や濾胞癌などの悪性腫瘍も調べる事ができる検査です。

    心臓超音波検査

    心臓の健診は、症状がない方の心疾患の有無について調べるものです。健診は保険適用外になりますので、すでに胸痛や動機、息切れなどの症状がある方は、専門の循環器内科で保険診療を受けていただくことをおすすめします。心臓の健診では、心臓の内部の状態、機能、心臓の動き、弁の状態や血流異常などを調べる事ができます。心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、高血圧性心疾患、心筋症、心臓弁膜症、不整脈などの疾患のリスクを見る事ができます。

    超音波検査を受ける上での注意事項

    1. 1.上腹部超音波検査・血管超音波検査(腹部大動脈・腎動脈)を受ける場合

    (午前中の検査)朝食は抜いて来院して下さい。ただし水やお茶、薬の服用は制限ありませんが、牛乳、ジュース、コーヒーは避けて下さい。

  • (午後の検査)検査の5時間前から食事をしないで下さい(5時間前なら朝食は食べても大丈夫です)。昼食は抜いて来院して下さい。

           だたし水やお茶、薬の服用は制限ありませんが、牛乳、ジュース、コーヒーは避けて下さい。

    (服装について)お腹にゼリーをつけて検査しますので、上半身は胸の辺りまで捲り上げて頂き、ズボンやスカートは腰骨辺りまでおろして

  •         検査を行います。当日はワンピースや矯正下着の着用はお避け下さい。

    1. 2.下腹部超音波検査の場合、膀胱に尿がたまっている状態でいないと臓器を描出できませんので、検査の90分前から排尿を控えて下さい。尿意が我慢できない場合は、スタッフにお申し付けください。

    検査をする際、ズボンやスカートを腰骨辺りまでおろして検査を行いますので、当日はワンピースや矯正下着の着用はお避け下さい。

    3.血管超音波検査(頸動脈)・体表臓器超音波検査(甲状腺・唾液腺)を受ける場合、頸部にゼリーがつきますので、ネックレスやイヤリングなどの貴金属類は外した状態で検査を受けて下さい。

    4.血管超音波検査(下肢動脈・下肢静脈)を受ける場合、ストッキングやタイツ、矯正下着の着用はお避け下さい体表臓器超音波検査(乳腺)・心臓超音波検査を受ける場合、上半身は脱いで頂きますので、ワンピースや矯正下着の着用、ネックレスなどの貴金属類はお避け下さい。

  • 5.体表臓器超音波(乳腺)・心臓超音波検査を受ける場合、上半身は脱いで頂きますので、ワンピースや矯正下着の着用、ネックレスなどの貴金属類はお避け下さい。

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    超音波検査実施日

    受付時間 日・祝
    8:30~12:00
    14:30~18:30

    △:金曜日のみ14001630まで

診断結果の見方

異常なし

正常範囲内の検査結果であり、問題がない状態です。

要経過観察・要再検査

正常範囲を超える数値が存在しますが、緊急な治療は必要ない状態です。予防や健康維持のためには、この段階で適切な治療や生活習慣の改善を行うと進行の予防が可能です。当院では、生活習慣改善などのアドバイスも行っていますので、検査結果をご持参の上、お気軽にご相談ください。

要精密検査

病気の可能性がある状態です。精密検査を受けることで病気の早期発見と治療につながることがあり、精密検査してみたら異常なしという結果が出ることもあります。病気の早期発見できれば、ご家族との生活やお仕事に影響を与えずに完治できる可能性がありますので、必ず受診してください。

要治療

治療が必要な病気があるということです。悪化や重症化を防ぐためにも、できるだけ早く適切な治療を受けましょう。

検査項目について

一般的な健康診断で行われている検査項目をきちんと確認することは、将来の健康に役立ちます。検査項目がどういった疾患の可能性を調べるもので、正常範囲を超えた場合のリスクを知って、ご自分の身体の状態をしっかり把握しましょう。

メタボリックシンドローム

高血圧、糖尿病、脂質異常の生活習慣病が複数合併し、内臓脂肪が過剰な場合、メタボリックシンドロームとされます。血糖・血圧・脂質のそれぞれの数値が深刻ではなくても、動脈硬化を進行させやすい危険な状態であり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高いため、できるだけ早く適切な治療を受けてください。 判定は腹囲の実測値と、血糖・血圧・脂質の検査結果を総合的にみて、〝1.基準該当〟〝2.予備軍該当〟〝3.非該当〟〝4.判定不能〟の4段階に分けられます。これは特定保健指導の対象者判定とは異なるのでご注意ください。なお、〝1.基準該当〟〝2.予備軍該当〟という結果が出た場合には、治療が必要です。医療機関を受診するとともに、生活習慣の改善もしっかり行っていきましょう。

血圧

血圧は心臓から送り出された血液によって血管にかかる圧力のことで、最高血圧(収縮期)、最低血圧(拡張期)があります。高血圧症では血管に絶えず強い圧力がかかって負担をかけるため、動脈硬化を進行させやすく、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めてしまいます。血圧は環境や動作、心理状態などから影響を受けやすく、何度か測るとかなり数値が変わることがあります。そのため高血圧の診断は、1度高い血圧が測定されただけでは行いません。健康診断では血圧が高く出やすい傾向がありますので、ご自宅で計測して異常がない場合はその結果を受診の際にお持ちください。

血糖値

血糖値は血液中に含まれるブドウ糖の量で、血糖値が高い状態が続くのが糖尿病です。血糖値が高くなると血管に負荷がかかり続け、動脈硬化を進行させやすい状態になり、脳出血、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。また、血糖値が高いと毛細血管もダメージを受けやすいため、糖尿病には深刻な合併症がいくつもあります。合併症の中でも網膜症、神経障害、腎症は、失明や足の壊死、腎不全によって透析が必要になることも珍しくありません。糖尿病はかなり進行しないと自覚症状に乏しいため、こうした合併症を防ぐためにも早期の治療が不可欠です。

コレステロール・脂質

血液中の脂質である善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)、そして中性脂肪の量を計測します。善玉は動脈硬化を防ぎ、悪玉は動脈硬化を進ませます。悪玉や中性脂肪が多い場合、血管が狭窄や閉塞を起こしやすくなります。悪玉が多い場合だけでなく、善玉が少ない場合も問題があるため、バランスが重要です。自覚症状が現れにくい生活習慣病の中でも、最も自覚症状に乏しいため、検査で異常が指摘されたら必ず受診してください。 尿酸値 足の親指に激しい痛みを起こす痛風発作が有名ですが、尿酸値が高いと血管や腎臓に負担をかけるため、しっかりコントロールしていく必要があります。治療では適正体重の保持や水分をたっぷりとることが重要です。尿酸は飲食物に含まれるプリン体から作られるため、治療に加えプリン体の多いものを控えることでも改善が期待できます。なお、水分不足などによって健康診断で高めの数値が出ることがありますが、異常ありの場合には医療機関を受診してしっかり確かめてもらいましょう。

肝機能

細胞内にあるAST(GOT)、ALT(GTP)という酵素を測ります。細胞が壊れるとこの酵素が増加するため、肝臓の状態を知る目安となります。さらに、γ-GT(γ-GTP)を測定することで、飲酒や薬による肝障害や肝炎などの病気の可能性を調べることができます。 ただし、健康診断のこうした検査だけでは、原因がわかりません。そのため、数値に異常があった場合には精密検査を受けて原因を特定する必要があります。肝機能に障害があると本来であれば肝臓に流れ込むはずの血液を肝臓が受け取ることができず、その血液が周囲の臓器に流れ込んで静脈瘤を作ってしまうことがあります。静脈瘤が破裂すると命にかかわりますので、健康診断で肝機能の問題を指摘されたら必ず受診してください。

貧血

鉄分不足などによる貧血は女性に多いイメージがありますが、消化器での出血によって起こる貧血は男性にも珍しくありません。健康診断では、赤血球の数、血色素量、そして血中における赤血球の容積を現すヘマトクリットの数値がわかります。貧血が指摘されたら医療機関を受診して、鉄分の不足によるものか、あるいは体内で出血を起こしているかを調べてもらう必要があります。体内での出血で貧血が起こっている場合は、大量に、あるいは持続的に出血が起こっていると考えられますので、早めに受診しましょう。

尿検査(尿潜血、糖、タンパク)

尿検査では、採取した尿中に含まれるブドウ糖、タンパク、赤血球を調べます。異常がある場合に疑われる疾患には、糖尿病、尿路感染症、尿路結石、腎機能障害、腎炎、腫瘍などがあります。進行すると突然強い痛みを起こす疾患や、重篤な合併症のある疾患が多いため、異常を指摘されたら早めに医療機関を受診しましょう。ただし、前日の食事内容などに影響を受けやすいため、精密検査の結果異常なしとなるケースもあります。

心電図

心臓の働きに異常がないかを調べる検査です。不整脈、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心肥大などの兆候がないかを調べます。深刻な病気の可能性があるということですから、〝要観察〟〝要精密検査〟の指摘を受けたら、必ず医療機関を受診して精密検査を受けてください。息切れや胸痛、咳などの症状がある場合には、できるだけ早い受診をおすすめします。

企業健診担当者様へ

労働安全衛生法では、半年から1年に1回、従業員の健康診断を実施することが事業主に義務付けられています。費用は事業主が負担し、従業員の人数や企業の規模にかかわらず行うよう定められています。

対象従業員

「常時使用する労働者」が対象者となります。従業員が1人でも在籍していれば、企業の規模に関係なく健康診断を受ける必要があります。 なお、パートやアルバイトの方であっても、当該事業場において同種の業務に従事する通常の労働者の1週間の所定労働時間数の4分3以上であれば、「常時使用する労働者」に該当します。

費用について

法律により、事業者が健康診断の費用を負担することが義務付けられています。

結果について

事業者は健康診断の結果は健康診断個人票を作成し、5年間保管しなければなりません。 また、健康診断で異常があると診断された場合、健康維持のための措置について医師の意見を聞かなければなりません。

健康診断の種類と頻度

雇用時健康診断

常時使用する労働者の雇用に必要な健康診断です。就職、転職の際に行い、雇用の直前か直後に行うよう定められています。

定期健康診断

常時使用する労働者に定期的に行うことが義務付けられています。頻度は、1年以内ごとに1回です。

特定業務従事者

安全衛生規則第13条第1項第2号に掲げる業務に就いている労働者が受ける定期健康診断です。有害な環境(放射線や化学物質を扱う)、高温・低温物体を扱う、深夜業などがあります。頻度は半年に1度ですが、胸部X線検査や喀痰検査は1年以内ごとに1回行います。

海外派遣従業員

6か月以上、従業員を海外に派遣する場合には、派遣前と帰国後に健康診断を受けることが義務付けられています。一時帰国の際にも必要になります。定期健康診断の内容、さらに尿酸値を調べる血液検査、腹部画像検査、B型肝炎ウイルス抗体検査を行います。

WEB予約・電話予約が可能です

 

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